いっぱい泣いた

2016/09/18 Sun 17:33

2004年10月、夫が若年性アルツハイマー型認知症と診断を受けてから今日まで、いっぱい泣いた。
いろんな場面で涙を流した。
けど、たぶん人前で泣いたことはほとんどない。
泣いたところで何の解決にもならない、人前ではぐっと飲み込んでこらえて来た。
それでも一度だけ、どうしても涙があふれて止められないことがあった。
あれは夫が入所して半年ほど過ぎた頃だったと思う。
夫を訪ねた際に、施設から『ちょっとご相談があります。』と呼ばれた。

夫は若年性アルツハイマー、病気の回復は望めない。
でも、今ある機能、力を出来るだけ維持できるように、病気が進まないようにとケア計画を作って貰っていた。
相談とは、自宅から施設に移って半年、当初の計画通りの形では介護を進められないことが増えている、見直しをしたいとのことだった。

『~~が最近難しく、~~させていただければと思っています。』

『~~が出来ずに~~して行く方向で考えていますが、奥様としては如何でしょうか・・・。』

夫の病状が進んでいることは感じていた。
でもこうしてはっきりとした形で言われると、何と答えてよいのかすぐに言葉がみつからなかった。
そして、自分でも思いがけずに涙があふれだした。
笑顔は作れる、でも涙は止まらない。
突然の涙に自分でも驚いて、兎に角バッグの中のハンカチを探すけれど、こんな時に限ってすぐにみつからない。

見ない振りして来た夫の衰えを突然目の前につきつけられて、狼狽していた。
夫の衰えは確実で、残念ながら否定できない、反論できない・・。
バッグの中をかき混ぜながら、
泣かないで、泣かないで、何の解決にもならない。
自分に言い聞かせたけれど、涙は止められなかった。

夫のために持って来たタオルを使うほど泣いてしまった私、
ケアマネさん、スタッフさん、相談員さん、かわるがわるやって来て慰めて下さった。

夫の診断以来、一番たくさん涙を流した日だったかもしれない。
夫の病気の進行を受け入れた日。





もし家に居たらもう少し力を持続できたかもしれない。
私が頑張れなかったから、それがこの結果・・・
いや、いや、そんな事はない、
もうあれ以上は無理だったじゃない、
仕方のないこと、これは仕方のないこと・・・
これはずっと持ち続ける思い・・・。

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