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夫が亡くなった日、

2015/05/27 Wed 11:41

真夜中の電話、
『○×△病院ですが、○○○さんのお宅ですか。』
『はい。』
『○○○さんの心臓が先ほど止まりました。ご家族が来て頂くことはできますか?』
『はい、すぐ参ります。』
『どの位かかりますか?』
『渋滞が無ければ20分。』
『わかりました、お待ちします。』

 こんな真夜中に渋滞なんかあるわけないじゃん!
 寝ぼけた頭で自分に突っ込んでいた。

電話の音で起きて来た子供たちも状況を察し、すぐに着替え始めた。

当然だけれど、真夜中のバイパスは空いていた。
事故を起こさないようにより慎重に車を走らせた。

昼間は送迎の車でごった返している病院のエントランス。
違う場所のようにシンと静まり返っていた。
正面に車を置き夫の病室へ。

夫は昼間別れたナースステーション横の病室に居た。
まだ機器に繋がれてはいたけれど、表示画面の動きはなかった。
夫の呼気を感じることはできなかったけれど、その頬はまだ暖かかった。

暫くして医師がやって来て時間を告げた。
これが公式に夫の亡くなった時間になるんだなと思った。

『ご遺体を清めますので、暫くあちらでお待ちください。
  その後、お引き取り頂くのですが、互助会には入っておられますか?』

この瞬間から夫を亡くした現実が始まった。

 ~互助会? いえ、入っておりません。

『こちらでご紹介も出来ますが。』

夜中の一時過ぎ、夫と共にこの病院を出なければならない、
朝まで置いてもらえないということがわかった。

  どうすれば・・・、
  頭の中をいろんなものが駆け巡るけれど、巡るばかりでどうすればいいのか思いつかない。


その時、
真夜中だけれど、夫が亡くなったことを施設に知らせなければと思った。
電話をかけるとすぐに聞きなれた事務の職員さんの声が応えてくれた。
夫が亡くなったことを告げるとすぐに相談員さんから連絡を入れると言った。

ほどなく私の携帯が鳴り懐かしい相談員さんの声が聞こえた。
夫が亡くなってどうしたらよいのかわからない、助けを求めた。
彼はいくつかの選択肢を上げた。
私は迷わず施設に帰りたいと言った。

『わかりました。すぐに手配をします。』

迎えを待つ間、
看護師さんから聞かれた。
『死亡診断書ですが、何通必要ですか?一通5000円ですが。』

 ~死亡診断書?何通?
         何に必要なの?~

ちょうど到着した夫の姉に相談してとりあえず2通と答えた。

夫の姉、兄、妹も駆けつけてくれた。
昼間夫が息を吹き返し、ひとまず安心と別れたのはほんの半日前。
何故こんなことになってしまったのか、
真夜中の病院でかわす言葉もなかった。

midnight.jpg

夫が施設の彼の部屋に落ち着いたのは午前3時を過ぎていただろうか。
これからの段取りを考えながら家に戻った頃には夜が明けていた。




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