スポンサーサイト

--/--/-- -- --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告

だれだ

2012/11/09 Fri 13:11

朝、夫を起こすために迎えに行った。

『パパ、起きようか。』

夫のかけ布団に手をかけると、

『だれだ!』

はっきりと夫が言った。
こんなことは初めて。
不意を食らった私は思わず、

『え~??!!』

と大声を上げてしまった。
これはベテラン介護者としてあってはならないこと。
認知症の人は自分が何か、何処か、おかしいことを知っている。
自分が今までの自分と違うことを認知している。
ただ、何がおかしいのか、何が違っているのか自分では分からずいつも不安をかかえている。
そんな人に突然、

『え~??!!』

なんて決して言ってはいけない。
病気の段階にもよるけれど、認知症の人は自分がまた何かおかしなことをしたのだと思う。
でも何をしたのか、何がいけなかったのかわからず不安になる。
その不安をどう扱ってよいのかわからず、たいては不機嫌になる。
自分を守るために。

これは、当人にとっても介護者にとっても事態をややこしくするだけ。
ベテランの介護者なら、どんな状況になってもにこやかに受け止め、対処しなければならない。
夫を介護して9年目、たいていのことには動じないつもりだったけれど、

朝一番に『だれだ』と言われてすっかり動揺してしまった。
夫は非難されたと感じて気分を害しているに違いない。




いけない、いけない、と夫の顔を見ると、あにはからんや、ほんのり笑顔。

『nobiちゃんだよ~』できるだけゆったり言ってみる。

夫はしっかり笑顔になった。

やれやれ、危うくへそを曲げられて布団から出すのに梃子摺るところだった。
心の広い夫に感謝。

と言うか、夫の病状は扱いに不満を持つとか、不機嫌になるとか、不安になるとか、
そんな次元は通り過ぎてしまったのだろう。
これも病気が進んだ結果だ。

病気の初期から中期の頃、夫のプライドを真綿で包んで大事に大事に扱った。
夫の表情を見ながらあの手この手、押したり引いたり・・・。

病は進行したけれど、本人も家族も楽になる、ってことも、ある。



出来なくなった事 | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。