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あ~ん、

2012/07/14 Sat 12:35

ちょっと時間の出来た息子が久しぶりに実家へやって来た。
母に会うのは一年半ぶりくらいだろうか。
挨拶する孫を見て、母は一瞬戸惑いの表情を見せたもののすぐに笑顔で挨拶を返す。

もちろんこれがあのかわいかったN君とはわからない。
でも母は持ち前のホスピタリティで孫の隣に座りあれこれ話かける。
残念ながら、話に脈絡はない。
それでもいろんな言葉がどんどん繋がって行く。

言葉の無い父の認知症に慣れている息子は対応に困って私の顔を見る。
「大丈夫、なんでもいいからお返事してあげて。」

うなづいた息子は、
 
  「そうなの?」 
  「へぇ~。」 
  「うん、そうだね。」


丁寧な相槌をもらって母は益々饒舌になって行く。
目の前に置かれた和菓子に手を付けようとしない。

息子は気を利かせてお菓子を一口サイズにして、

  「食べる?はい、あ~ん、」

と母の口元に持って行った。
母は自分に向けられたお菓子に戸惑って身を引いた。
母はまだ自分で何でも食べる事ができる。
食べさせてもらうことには慣れていない。

  「お父さんとはまた違うんだ。」

父親の認知症と付き合っている息子は祖母の陽気な認知症にどう付きあったらいいのかちょっと困惑気味。

と、母が自分のお菓子をフォークに取って、今度は息子の口元に

  「ど~ぞ」

さっきのお返し。

息子、

  「おぉ~!!ありがと、」

笑いながら、祖母からお菓子を食べさせてもらった。





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