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かわいそうに、

2011/04/03 Sun 10:20

若年期認知症と診断を受けて6年半、夫の病状は確実に進んでいる。
要介護5、障害者手帳一級となった今、夫はどれだけまわりのことを理解しているのだろう。

「立って。」「座ろう。」「行こうか。」「食べる。」

等々、夫の注意がこちらに向いていれば、単純な言葉は理解できていると思う。

だけど・・・
長年連れ添った夫と、会話が成立しない、なんでもない会話ができないことはとてもつらい。


今朝、夫を起こそうと手を差し出した。
夫の手を握り力を入れたとたん、持病の五十肩が痛み、思わず、

『あいたたた~!!><』


起き上がった夫は私の痛みに歪んだ顔をまじまじと見ている。

『痛いの~。』 大げさに言ってみた。

『・・痛いの?』

オーム返しだけれど、ちょっと語尾が上がって尋ねる感じで夫。

『うん。』

『・・・かわいそうに。』

そう言って夫は手をのばし、私の頭を撫でた。

朝一番のこんなやりとりに癒される。




 だけど、ほんとは、
 今世の中で起こっているいろんなこと、
 夫と話してみたい。
 語り合いたい。

 彼だったら今、何を感じ、何を考えるのか・・・彼の意見を知りたい。
 彼は世界中で一番私が信頼する、
 私のオピニオンリーダーであり、シンクタンクだったのだから。


出来なくなった事 | コメント(5) | トラックバック(0)
コメント
かわいそうに
初めてコメントさせていただきます。
いつもいつも読ませていただいております。
今回の最後の3行になんとも言えない衝撃がありました。nobiさんの思い、本当にそうでしょう。ご主人にきけば何でもおしえてくれる、帰って来たら訊いてみよう、そんな風に暮らしてきたのでしょうね。私のnobiさんのブログのお気に入りへの登録名称は「オルターナティブのパパ」です。
とてもとても悲しい病気です。
私の母も若年ではありませんがアルツハイマー3年目です。
人格が変わってしまっていくことが残酷な病気だと思います。
早く早く新薬を、どうか急いで、と祈っています。
No title
purple さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

本当に残酷な病気だと思います。
お薬早くできるといいですね。

先日大学病院で新薬のメマンチン(メマリー)を処方してもらうはずでした。
ところが、今回の大地震で工場が被災して出荷の目途が立たないとか。

メマンチンは劇的な効果を期待できるお薬ではありませんが、少しでも何か良い形をと楽しみにしていました。
ちょっとがっかりして帰ってきました。

でも今回の震災で命にかかわるようなお薬も品薄になっているとのこと、待つ余裕があるのを有難いと思うことにします。

お母様もどうぞお大事に。
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
No title
はじめまして たかです
認知症のカテゴリから いろいろ回ってきました
私の主人も最近レビー小体型認知症の疑いといわれて 何をどうすれば どう感じればいいのかさえわからなく あがいていますw
体験者の日常を参考に 私も立ち向かおうとしています
若くして活発だった人の認知症だけに せつなくてなりません
私も48歳主人53歳 上三人は成人してますが中学生の子がまだいるので 不安です
 自宅での介護は やはり 大変ですよね?
No title
たかさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

たかさんもご主人様もまだお若くて、さぞかし不安な日々を過ごしてらっしゃるとお察し致します。

自宅での介護についてですが、それは、なんとも一言でお話するのは難しいと思います。

相手は病気ですから、その症状の出方によって、ご自宅で一緒に暮らすことが出来る方、難しい方・・・
一概には言えないのかなと思っています。

私の夫に関して言えば、要介護5、障害者手帳一級となり、本来なら自宅介護は難しい時期に来ていると思います。
ただ、現在病状が比較的穏やかなので、デイサービスやショートステイを利用しながら自宅で暮らすことが出来ています。
認知症に伴う周辺症状も軽かったおかげだと思います。

これからよい事も悪いことも、いろんな体験をされると思います。
そんな時、どうぞ無理をしないでください。
がんばらないで、たかさんご自身のことを一番に考えてください。
平和な日が一日も長く続くことをお祈りしています。


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