お出かけの困難・Ⅱ

2010/08/15 Sun 05:51

乗用車に乗り込むのも難しくなったけれど、バスはもっと難しい。
乗り口のステップを上がるともうそこが座席だと勘違いして、料金箱の下に腰掛けてしまう。
デイのお迎えの乗用車ではステップを登れば座る。
バスと乗用車の区別がつかなくなっているのだろう。

「まだまだ、」となんとか腕を引っ張り上げ、バスの中に入ると、それを見ていた乗客の方が、たいてい席を譲って下さる。

 でも、

せっかく譲ってもらってもその席に上手く体を入れることができない。
特に、一人用の席に座るのはむずかしい。
この間は、譲っていただいた一つ前の席のご婦人の膝の上に腰をおろしかけた。

「すみません、空間の把握がうまく出来ないんです。」

こう説明すると、みなさん、なんとなく納得して頷いて下さる。


バスを降りるのも難しい。
終点ならばゆっくり時間を取って最後に降りればいいけれど、途中の停留所で降りるには、

「次、降りますよ、降りますよ、降りますよ。」
耳元でなんどもインプットする。

「バスが止まるまでお席を立たないで下さい。」
の指示を守っていると、他の乗客がもうみんな降りてしまった頃にやっと立って席を抜ける、くらいのタイミングになってしまうので、私だけ、とっととフライング。
「すみませ~ん。」と運転手さん、他の乗客の方たちに声をかけながら夫の手を引き降りる。
ステップを降りて、やれやれ。


電車はスペースがあるので、利用するのは一番楽。
でも、乗り込んだ途端に座ろうとすことがあるので、これも要注意。

『乗り込んだ途端座ろうとする。』がどういう状況か理解できるのは、同じ経験をしているまりなさんだけかもしれない。

電車に乗り込む。

手すりにつかまり立つ位置を決めて止まる。

座席があろうとなかろうとそこで座ろうとする。

これを避けるために、「すぐ、降りるから立ってようね。」と声をかけながら乗り込む。

電車も一人分だけ空いているスペースに座るのは難しい。
難しそうな時は座らず立っているのだが、親切な方は必ず居て、席を譲ってくださる。
時には、立っている方もわざわざ来て、「あそこ、空いてますよ。」と教えてくださる。

とっても有り難いし、親切は心にしみるのだけれど、どなたかのお膝の上に座ってしまう確立50%なので、いつも、どうしようかな~と迷う。

もちろん出かける時は行きも帰りも出来るだけ空いている時間に移動するようにしている。

DSCF09322.jpg


それでも夫はお出かけが好き。
私や娘とのお散歩も好きだし、同じお仲間とのにぎやかなお出かけも大好き。
長い時間になると疲れて機嫌が悪くなるけれど、朝、デイじゃないお出かけの日はちゃんと感じるようで、スムーズに靴も履ける。

最近は頃合いを見計らって、お先に失礼して帰らせていただいているけれど、そろそろ朝も遅れてゆっくり出かけることを考えた方がよい時期かもしれない。


節約のために一度は手放した自家用車だけれど、なんとか算段してもう一度手に入れようかな。
車があればもう少しお外に連れて行ってあげられる。



出来なくなった事 | コメント(2) | トラックバック(0)
コメント
空気イス
我が家も、家の中にはあちこちに空気イスがあるようです。私には見えないんですけどね。

そんな時は、夫のお尻が床に落ちるか、キャスター付きのイスを私がさーーーと引き摺って来るかの競争となります。今の所、大抵私の勝利です。

うちは、バスも電車も乗らなくなって、もう2年以上経ちます。

ゆっくりと進行しているつもりなのに、ほんの2年前には電車でお出かけしていたんだと思うと、あらためて病気の残酷さを実感してしまいます。

うちの市では、福祉タクシーの利用券かガソリン代の補助が出ます。私は、年間2万円のガソリン補助券を貰いました。車ばかり乗っているので、とても助かっています。

車の購入維持費より、タクシーとかレンタカーの方が安い?


お出かけしたいと思ってくれる間に、出来るだけ叶えてあげたいですね。
No title
空気いす、同じ病気のお仲間はみんな持っているのかもしれませんね。
夫は家の中ではまだ椅子がある、ないはなんとかわかるようです。

夫が「お出かけ」が大好きで楽しんでいるのはわかるし、私にとっても楽しみなのですが、行き帰りの公共交通機関利用は大きな負担です。

私の住む市では、精神障害手帳一級でも、要介護5でも福祉タクシー券、ガソリン券の給付はないみたいです。
もちろん、「(障)(まるしょう)医療費補助」もありません。
身体障害者と精神障害者では扱いが全然違います。

タクシーは手帳を見せれば一割引きになるらしいです。使ったことはまだありませんが。
車を手に入れる費用を考えたらタクシーを利用する方がずっと安価ですが、タクシーってなんだか怖いイメージが抜けなくて。
レンタカーという手もありましたね。考えてみようと思います。



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