歯医者さんで、

2010/07/18 Sun 13:21

夕方、デイから戻って久しぶりに歯医者さんに行った。


夫は時々、

「痛い、痛い。」と言って元気がなくなってしまう。
その度にあちこちさわって痛い場所を探すのだけれど、みつからない。
夫が痛いと示す方向は前方斜めだったり、いすの背もたれだったり、私のおでこだったり・・。

「背中が痛いの?」と聞けば、「うん、背中。」
「お腹が痛い??」 「うん、お腹。」

と言った具合で何処が痛いのか、ましてどう痛いのかなんて全然わからない。

何度か近所の内科に行ってレントゲンを撮ってもらったり、血液検査をしてもらったり、でもお医者さまにも夫の痛い場所をみつけることはできなかった。

そこで、思いついたのが、歯。
もうずいぶん歯医者さんのお世話になっていない。
少なくとも病気になってから、歯医者さんには一度も行っていない。

近所の歯医者さんにまず、事情を電話すると、快く受けてくださった。

幸い、この歯医者さんは月に一度、老人ホームの口腔ケアに行おられて、認知症のお年寄りにも慣れてるとのことだった。

夫の口の中を覗き込んだ歯医者さんは、

「すぐに治療をしなければいけないような場所は幸いまだないです。何回かに分けて歯のお掃除をして様子をみましょう。」

という事で、通い始めた。


認知症の人を病院に連れて行くというのはなかなか骨の折れる仕事だ。
夫の場合、まず、玄関で靴をスリッパに履き替えることが難しい。
なので、スリッパは省略。

診察室に入って、診療用のいすにも座れない。
横向きにいすに座ることができたものの、背もたれに体を預けて、足もいすに載せるということができない。
一時が万事、夫が口を開けるまでにかなりの時間がかかった。

歯医者さんはゆっくりと声をかけ、辛抱強く待ってくださった。

一番難しかったのは、口をゆすぐこと。
なんとか口に含ませてぶくぶくするところまで行ったのだが、今度は吐き出すことができない。
いすの横に備えられている小さなシンクは、夫にとって、的が小さすぎるのだ。
何度もためらったあげく、ごっくん。

とはいえ、口の中をきれいにしてもらい、気持ちよく通っている。


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そして今回は治療の最中に鼻歌。

  ~♪ばらが咲いた、ば~らが咲いた~♪~

これは、前の日家族会のカレーパーティで歌った曲。
普段は夫のレパートリーにはない。
カレーパーティのことは覚えていないけれど、歌った歌はどこかに残っていて自然と出てくる。
まだ記憶する力が残っている。すごい。

と、今朝。
起きたら台所の床に玉ねぎの皮が散乱。つるりと剥かれた玉ねぎが転がっていた。
カレーパーティの時、夫の役目は玉ねぎの皮むきだった。
私は横にいて、夫が小さな玉ねぎを剥く度に大袈裟に褒めたっけ。

明け方ひとりぽっちで暇した彼は玉ねぎをみつけて、皮を剥くことにしたらしい。
これも記憶からきた行動かなと思う。
今までもずっとそこに玉ねぎはあったけれど、一度も興味を示したことはなかったもの。

さて、しばらくは玉ねぎの置き場所を変えなくては。
さもないと毎日玉ねぎ料理になってしまう。
今夜は何にしよう。



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コメント
訪問歯科
今晩は。前回の順天堂家族会で口腔ケアのことが話題に上りました。(すぐにお教えしなくてごめん<m(__)m>)眼科以外は全部訪問医療を頼めるそうです。特に訪問歯科は家に来てくれるのでなれない椅子に座ったり周りを気にしなくて良いのでケアマネさんに探していただいたらいかがでしょう。
No title
こんにちは。
歯医者さんがお家に来て下さったらきっと楽ですね。

まだ、「お医者さんに行く」という緊張感がすこぉ~し残っているようで、内科でも歯科でもいい子にしています。
夕方デイから帰って一緒にお出かけするのもちょっと楽しみなので、明るい夏の間は通ってみようかなと思います。
最近は暗いところを歩くのもむずかしくなりました。

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