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虐待

2013/04/11 Thu 12:03

ちょっと前のツイッターで書いた。

今大変なのは『歯磨き』。もちろんもう夫は自分で歯を磨くことはできない。月に一度歯医者さんで磨いてもらうけれどそれで足りる訳もなく、毎回夫と戦うことになる。最近編み出したのは『二丁歯ブラシ』。なんとか口を開けてもらい歯ブラシを口に入れると、夫はガシっとブラシをくわえてしまう。

夫がブラシを押さえ込んで満足している間にサイドからもう一丁の歯ブラシを滑り込ませる。この時決して力尽くでブラシを動かしてはいけない。優しく、優しく、そっと。間も無く夫はサイドの歯ブラシに気づきまた新たな攻撃をしかけてくる。応戦。この繰り返し。まあ面倒な作業!!・・・でも省けない。

就寝前の大仕事、一日の仕上げが、歯磨き。

前のように夫を洗面所まで連れて行く必要はない。
夫はもう、くちゅくちゅもぶくぶくもできない。
歯磨き粉も水歯磨きも使えない。

リビングで夫の首回りにタオルをかけ向かい合って座る。
歯ブラシを口元に持っていくとのけぞってよける。
声をかけながらだましだまし・・・
2本の歯ブラシを駆使して夫の口の中をしゃかしゃか・・
なんて言うほど簡単ではない。

夫は獅子舞のように首を振り邪魔な歯ブラシを前歯でおさえこもうとする。
ブラシのしぶきも浴びるし、へたをすれば指を齧られる。

それでもショートステイへ行く前夜は特に念入りに磨きたい。
いつもなら終わりにするところをなおもしつこく夫の口に歯ブラシ攻撃をかけていた。
と、夫は両方の歯ブラシをがっちり銜え込んでしまった。
動かない歯ブラシ。
満足そうな夫の顔。

一瞬、私は夫の頬をパン!パン!とたたいてやりたい衝動に駆られた。

その時私の心にあったのは怒り。
思い通りにならない夫にただ、ただ腹を立てていた。

もちろん夫に手を上げるようなことはなかったけれど、
こうやって虐待って始まって行くのだろうか・・・。

DSC02716.jpg


夫の状態は落ち着いている。
私や家族、そしてデイやショートの職員さんを困らせるような周辺症状もない。
穏やかに座っている。
こちらの問いかけに反応して微笑むことさえある。
一時の不穏状態を思えばなんと平和な毎日を送っていることだろう。

次々と起こる夫の周辺症状の対応に追われていた頃、寝る暇も考える暇もなかった。
とにかく一日無事に夫が家族が私が明日を迎えられますように、
大袈裟かもしれないけれど、そんな時期を通って来た。

そして迎えた今、穏やかな日々、
懇親の力で夫を電車から引き摺り下ろすこともない。
一人で外へ出てしまった夫を探して走り回ることもない。
真夜中壁にごんごんと頭をぶつけて苦しむ夫をなんとかなだめて布団に入れることもない・・・。

夫は家に居るほとんどの時間、リビングの椅子に座っている。
時々立ち上がって私のそばに立つけれど、かつてのような鬱陶しさはなく、手を取って定位置に連れて戻ればまたそこでおとなしく座ってくれる。

なのに、何故だろう、
夫と家で過ごす時間が長くて長くてつらい。


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