言葉に隠された言葉

2010/10/27 Wed 10:02

夫が自分から言葉を発することはほとんどない。

家族が会話をしていると誰かの言葉をおうむ返しに拾って繰り返すことはある。
「うん、そうだよ、そうなんだよ。」と合いの手を入れることも。

でも残念ながら、ほとんど意味をなさず、会話は成立しない。


  「お昼、お蕎麦にしますか? それともうどん?」

  「うん。」

  「お蕎麦?」

  「うん。」

  「うどん?」

  「うん。」

  「スパゲティ?」

  「うん。」

  「やめとく?」

  「うん。」


思えば、「おはよう。」の言葉も最近は返って来ない。

そんな中、たまにおうむ返しではない言葉が出ることがある。
そんな時はどうして、この言葉が出たのだろう??
何か言いたいことがあるのだろうか??
と考えてしまう。

昨日、デイサービスの送り、職員さんが別れ際に、

「じゃあ、Aさん、また明日お願いします。」

と言って夫の手を私へと渡した。
すると突然、

「ちがう、ちがう。」

と手を振った。

職員さんも私も!?顔を見合わせたけれど、それ以上夫の言葉はなかった。

家への階段を登りながら「何が違うの?」とたずねたけれど、もちろん答えはなし。

いつもなら、夫のとんちんかんな言葉は聞き流すのだけれど、「違う、違う」は気になった。
夫が否定の言葉を言うことはめったにない。
フランケン化した時に「いや、だめ、できない」はあるけれど、今は穏やかな状態。
職員さんと一緒に「くちなしの花」を歌いながら戻ってきた。

何か言いたいことがあるのだろうか。
夫は職員さんの「また明日。」の言葉の意味をちゃんと拾ったのだろうか。
何か否定したいことがあるのだろう・・・か・・。

時々夫の口から出るはっきりとした言葉。
状況に合わないその言葉の後ろに何か夫の気持ちが隠されているような気がしてならない。

考えても、考えても、答えはわからない。

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正解はCMの後に!!なんて事だったらいいのにね。



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