夫が亡くなって以来、初めての事に沢山出会った。
その中のひとつが、『国民年金保険料過誤納額還付・充当通知』

亡くなった夫の年金手続きをしてからほぼ3か月経った頃、

『国民年金保険料過誤納額還付・充当通知』なるものが届いた。

初めて聞く言葉だった。
必要事項を記入押印のうえ、提出するようにと書いてある。
2年過ぎても還付請求の提出がなければ時効により払い戻しを受けられなくなるそうだ。
とにかく書き込んでポストに入れた。

過誤納額の還付、要は払い過ぎた年金が返ってくる、という事らしい。
それは夫が亡くなって数週間経った頃、夫の年金手続きに出かけたところから始まった。

年金の手続きは本来は最寄りの年金機構に行くのだけれど、『街の年金相談所』でも同じ手続きが出来るし、そちらの方が空いている、と区役所の窓口で教わった。
最寄りの年金機構には何度も行く機会があったけれど、ほとんど毎回『てめこのやろ』なめに遭わされて行かずにすむならそれに越したことはない。

   障害年金申請時の『てめこのやろ事件』

それに『街の年金相談所』の方が近いし、帰りにウィンドウショッピングもできる。
私は迷わず『街の年金相談所』を訪れた。
ところがどうしたことか、その日は『街の年金相談所』も待合室は人であふれていた。
結果私が窓口の職員さんと向き合えたのは2時間後。
やれやれ。
それでも、必要書類に書き込み、必要書類を提出して帰って来た。
窓口が空いてはいなかったけど、ひとまず『やることリスト』から年金関係を消す事が出来た。

翌朝、私の携帯が鳴った。
昨日窓口で対応してくれた職員さんだった。

~~~
ご主人さまは障害年金を受けられてからも国民年金の保険料を払っておられましたね。
障害年金を受けておられる方は国民年金の法定免除を受けられます。
そんなにたくさんではありませんが、納め過ぎた年金が返って来るかもしれません。
昨日は大変混雑していて窓口でお会いした時には気づきませんでした。
今、書類を見直していて気づきました。
今日、この書類を提出してしまうと手続きが確定してしまって、もう、還付が受けられなくなってしまいますので、もう一度窓口に来ていただけますか。
~~~


だいたい、こんな内容だった。

わぁ~お!!

この法定免除についてはこのブログにも何度か書いた。

    素晴らしく前向きなコメント

もうすっかり忘れていた、いや、思い出したくない話しだった。

納め過ぎた年金が返って来る?
にわかには信じがたいが私は再び、『街の年金相談所』へ出かけた。

そして、『街の年金事務所』で10分ほど説明を受けた後、一旦戻された書類を持って、
あんまり行きたくない日本年金機構へ向かった。

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先日、県の企画で若年性認知症が取り上げられ、そこで私の体験をお話しする機会があった。
夫の病気の進行、伴う家族の気持ち、支援制度に望むこと等、この10年に体験し感じたことを聞いていただいた。

10年前夫が若年性アルツハイマーという病に倒れるまで、私は福祉についての何の知識もなかった。
家族の会で教えられ、病状に合わせてひとつひとつ手続きをして来た。
それでも、当然受けられるはずの援助が受けられず残念な思いを山ほどした。

それを振り返って

『介護支援コンシェルジュ』があったら、どんなに楽だっただろうと思う。

若くして思いもかけない病気になり人生設計が根底から崩れてしまった人たちにそれぞれの局面で利用できる支援を、適切にアドヴァイスをしてくれる人、またはシステムがあったらいいのにとずっと考えて来た。

公的な支援はたくさんあるけれど、どれも申請手続きをしなければ利用できない。
制度を利用するためには、どんな時にどんな支援が受けられるのか知らなければならない。
でも介護家族には時間がない。
心の余裕もない。

また、家族の状況によって受けられる援助も、必要な援助も違って来る。
奥様が病気なのか、ご主人が病気なのかによっても抱える困難は変わってくるだろう。

そんな時に、それぞれの当事者の病状、家族の状況に添った支援について熟知している人がサポーターとして居てくれたらどんなにいいだろう。

 ~介護コンシェルジュが居たらなぁ~
 
  ずっと思って来たことをお話しした。






そう、そして思い出した。
国民年金の法定免除を受けられなかったこと。
同じ病気の友人は障害年金申請時に窓口で法定免除の書類も一緒に貰って同時に手続きをしたと聞いた。
私は、同じ案件で窓口に行っているのに同じ情報を得られなかった。
私の体験。
これももうひとつの『てめこのやろ事件』だと思う。

    ~素晴らしく前向きなコメント~


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先日、介護の先輩が障害年金申請のご自分の体験に「てめこのやろ事件」と名づけておられるのを聞いて私自身が出会った「てめこのやろ事件」を思い出した。

この先輩の事件は
障害年金の申請には書類を2枚提出しなければならないのに、窓口で渡されたのは一枚だけ。
渡された一枚を記入して提出、『3ヶ月後くらいに結果を連絡します。』と言われたけれど、3ヶ月経っても音沙汰無し。
問い合わせて初めて書類が足りなかったことがわかりもう一度窓口へ、
最初に一枚だけしか書類を渡さなかった職員は奥に隠れ、詫びる事もなく、窓口に出てもこなかった、
『まったくもぉ~!てめこのやろ!!』と言う事件。

私の「てめこのやろ事件」は、まだ日本年金機構ではなく、社会保険事務所だった頃のこと。

夫の診断が降りて間もない頃、私は社会保険事務所へ相談に行った。
サラリーマン家庭の我が家は大黒柱が倒れるイコール経済的な柱を失うこと、将来の生活をどうして行ったらよいのか、手探りの時期だった。

年金事務所の相談窓口で我が家の状況、夫の病名を話すと、最初に対応に出た職員はすぐに答えられず、奥から出てきたベテランと思しき年配の職員と交代した。
交代した職員は、『アルツハイマーの場合は難しくてですねぇ・・・』
要は、寝たきりなどのよほど重度にならなければ年金は下りないと言うことだった。
重度になれば年金が下りる、でも夫が重度になることは望まない。
年金は生活設計からはずさなければならないと思い帰って来た。

診断から3年ほど経った頃、大学病院の家族の会で介護の先輩に聞かれた。
『家計はどうしておられるのですか?』
『無収入です。』
『!!それはいかん。』
あっと言う間に取り囲まれ障害年金について教えられた。
重度でなくても『認知症』と診断がつけば障害年金を受けられる、そう教えられた。

障害年金は初診日から一年半経った時点で申請できる。
先輩方に励まされてすぐに申請手続きに年金事務所へ行った。

私の場合はちゃんと2枚の申請用書類を渡され、記入の仕方を窓口の女性から丁寧に教えられた。
これも最初に居た窓口の職員と交代して奥から現れたベテラン?職員だった。
『3ヶ月ほどで結果が出ますのでお知らせします。』
という事だったので、3ヶ月、楽しみに待っていた。
しかし、丸3ヶ月を過ぎても何の連絡もなく、3ヶ月と2週間ほど過ぎた頃、問い合わせの電話を入れた。

そしてわかった事は、
私が申請した書類は不備で提出後すぐに戻されて来たこと、
そして担当職員が戻された書類を引き出しにしまったまま今日まで忘れていたということ。

これだけでも『てめこのやろ』だけれど、まだこの先がある。
書類の不備というのはまったくの言いがかりで、ちょっと考えれば、いや、考えなくても不備でもなんでもないことがわかるというあきれたものだった。

『申し訳ありません。書類が戻って来たのですが、引き出しに入れて忘れていました。すぐにご自宅にお送りします。』

『どんな不備ですか?書類を作る時一緒にみていただきましたよね。』

『はい、・・・初診の医師の診断書に、《「2年ほど前」から物忘れが始まり・・・》とあるので、その当時の医師の診断書をつけるように、とのことです。』

『はぁ?????
 初診の医師の診断書を出しているんです。
 その前にかかっている医師が居る訳ないじゃないですか!!
 「2年ほど前」というのは私のコメントです。
 家族からの聞き取りとして書いてあるでしょ。』

『・・そう・・ですよね・・。』


夫と初めて物忘れ外来に行った時、私は医師に物忘れが始まったのは「2年ほど前」からだったと思う、と話し、医師はそれをカルテに残した。
そして医師は初診時の診断書を求められ、初診日の所見としてこれを記した。
ごく当たり前のことだ。
当たり前過ぎて、どうしたら「2年ほど前」に診断書を書ける医師が存在すると思えるのか、まったくわからない。
要は自分の仕事を全くしていないか、むっちゃ頭が悪いか、日本語が不自由なのか・・・それともいったい???。
書類を差し戻して来た本庁の職員も○○だけれど、戻された理由を見て何の疑問も抱かない、そればかりか引き出しにしまって忘れる職員も・・・
職務怠慢!!なんていう表現じゃぬるすぎる。
私には彼らを形容する言葉を見つけられない。

これが、障害年金申請時に私が体験した『てめこのやろ事件』

もう、何年前のことだろう。
ちょうど消えた年金騒動の頃だった。
もうあの時のフレッシュな怒りは消えたけど、
自分の仕事はちゃんとして欲しい、切に願う。


思いもかけない若年性アルツハイマーという病気のためにたくさんの公的支援を受けてきた。
おかげで今日までやって来られたことには感謝している。
けど、正しい情報が得られず理不尽な思いもたくさんした。

お役所で働く方々には言いたい。
--------------
窓口に来る相談者は、あなたたちにとってはたくさんの中のひとりでしかないでしょう。
でも、困難を抱えた相談者にとって、あなたはたったひとつの救いの窓口なんだということを知ってください。

同じ案件で来た相談者には正しい情報を、誰にも皆同じ情報を与えてください。
対応した職員によって伝える情報量、内容が変わることのないように。
-------------



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来年二月いっぱいで、自立支援医療(精神通院)の期限が切れるので、更新手続きをしに区役所へ行ってきた。

自立支援医療の期限は一年なので、毎年更新手続きをしなくてはならない。
今まで手続きのためには毎回医師の診断書が必要だったのだが、今年4月から、2年に一度でよくなった。

今まではまず、区役所の窓口へ行って医師に書いてもらうための診断書用紙を手に入れて、それを医師に届ける。しばらく時間をおいて、医師に作成してもらった診断書を取りに行って、また再び区役所の窓口へ行くという作業が必要だった。
診断書作成には数千円の費用も必要だったと思う。

それが2年に一度になったというのは手間も費用も節約できる。
喜ばしいことだ。

でも、今月初め、それをすっかり忘れて用紙をもらうだけと、手ぶらで行ってしまった。
印鑑と自立支援受給者証を持っていればその時、一回で手続きを済ませることができたのにね。

なんだかこの頃こんなポカが多い。
疲れてるな~。
こんな時は美味しいケーキでも。(*^^*)

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ラ・メゾンあまおうと生チョコレートのタルト、お勧めです。>


さて、暮れのお掃除、がんばろっ。
何処から手をつけたらいいのやら・・・、だけどね。



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要介護5

2010/06/27 Sun 13:10

要介護 の通知が届いた。

要介護3から一挙に2段階アップ。
5と言えば、寝たきりの人の値かと思っていたので、ちょっとびっくり。

遡って4月の半ば、障害支援課の担当の方からメールが届いた。
今度、担当地域が変わるので、後任者と一緒に我が家を訪れたいということだった。
たまたま、日にちが合って、4月の末にケアマネジャーと障害支援課からのお二人が来られた。

その時に『今一番困っていることは?』と聞かれた。
困っていることなんて山ほどあるけれど、障害支援課に関連する事は限られている。

私は、
『現在、要介護3で、ひと月にデイサービスを23日利用できるけれど、少しでも離れている時間が欲しいので、介護度を上げてもっとデイサービスに行ってもらえたら。』と話した。

朝、夫を送り出すまで、私は夫のしもべになる。
夕方デイから帰って来ても同じ。
夫が家に居る間、彼は守護霊となりずっと私の後をついて歩く。
夫を背負ってする家事のなんとわずらわしいこと。

流しに立ち、冷蔵庫から野菜を取り出そうと振り返ると夫が間に立つ。

機嫌の良い時はそれでも
『ちょっとどいてもらえる?』
『はい。』
となるけれど、調子が悪い時は返事もなければ、どいてもくれない。
立ちふさがる夫をすり抜けて、冷蔵庫を開ける。

暑い夏の台所ではうっとうしさが増す。

なんとか元気で夫との時間を乗り切るには、離れて過ごす時間が必要、そう話した。

デイサービスの利用を増やすには今よりも介護度を上げなければならない。
ただ、介護度が上がると、一回に必要なポイントも上がるので、利用できる回数は一日、あるいは2日くらいしか増えない。
しかも、1回あたりの費用も増す。

それでもかまわないと私は答えた。
デイの無い日、朝9時を過ぎるあたりから夫のため息が始まり、うろうろと歩きだす。
夫にとっても何処か行く所があって、何かする事がある方がいいはずと。

すると、区の障害支援課の方が、『介護度が上がるかどうかこの場で聞き取り調査をして、もし上がるようであれば申請してみましょう』、と言ってくださった。

この病気になってから、いろんな手続きの際に診断書を主治医にお願いする。
自立支援、障害者手帳、障害年金、介護認定・・・

その度に私はA4・2枚程に夫のその時々の病状をまとめて依頼書に添付している。
また、デイサービスやショートなど、新たに契約する時は、夫の様子を知ってもらいたいのでやはり夫のできること、できないことをまとめて、読んでもらっている。

丁度、4月にまとめたものがあったのでそれをお渡しした。
そうこうしているうちにデイから夫が戻ってきたので、夫の様子も見てもらえた。

デイから帰って来たら、知らないおばさんが3人もリビングに居て、しかも全員、ビッグ笑顔で次々に話しかけてくる。
夫は恐れをなして、廊下を行ったり来たり、リビングに足を踏み入れようとしなかった。

という訳で5月の連休明けに介護認定の見直しを申請し、得たのがこの要介護5という結果だった。

おかげで、月に25回デイサービスを利用できるようになった。
プラス3000円くらい自費負担すれば、26日使える。
たった2日増えただけだけれど、私にとってはめでたし、めでたし。

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息子に夫が要介護5になったと話したら、

『ようかいど・・・?・・
 確かに最近の親父を見てると 妖怪度5 くらい貰っても不思議じゃないな。』



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